2014年09月07日

産経抄9月7日

9月7日2014.9.7 03:07 [産経抄]


 宋代随一の詩人、蘇軾(そしょく)は中秋の月を宝玉の皿にたとえた。「暮雲収め尽くして清寒(せいかん)溢(あふ)れ 銀漢(ぎんかん)声無く玉盤(ぎょくばん)を転ず」。日暮れの空から雲は消え去り、銀河にさえざえと光る月が音もなく昇った−。あす8日は詩の情景に劣らぬ「中秋の名月」を各地で拝めようか。

 ▼関東など多くの地域はあいにくの雨模様という。今年は「雨月(うげつ)」か、よくて「無月(むげつ)」か。雨月は雨で拝めない名月、無月は雲に阻まれた名月をいう。一字違いでも月の顔色は大違い。さえた「朗月(ろうげつ)」は望めそうにない。余談ながら「望(ぼう)」も満月を指す。

 ▼近年は月見でだんらんのときを過ごす家族も減ったというが、季節の折り目は大事にしたい。中秋の名月を仰いだ方は十三夜の月、「後(のち)の月」もお忘れないように。どちらか一方の月見は「片月見」といって昔から災いを招く凶事とされた。今年は10月6日である。

 ▼月は、遠く離れた故郷や家族の面影をも映すらしい。「露は今夜より白し 月は是(こ)れ故郷のごとく明らかなり 弟有れども皆分散す 家の死生を問うべき無し」。世の動乱などで都落ちした杜甫は、長安から遠い地でこう嘆いた。散り散りになった兄弟の身の上を案じた詩だ。

▼肉親と故国から引き離された拉致被害者も、同じ思いで沖天の月を仰いでいるかもしれない。北朝鮮による安否の再調査は、どこまで進んでいるのか。一時は今月初旬にも最初の報告がなされる見通しが示されたが…。家族にとっても、一日千秋の思いに違いない。

 ▼十五夜の前夜に昇る月を「待宵月(まつよいづき)」という。今は耐え忍んで、月が満ちるのを待とう。いつか家族が同じ空の下で、「玉盤」を仰ぎ見る日が来ると願いつつ。雨月であれ無月であれ、はるか頭上の光が絶えることはないのだから。

【産経抄】9月7日+(2/2ページ) - MSN産経ニュース


タグ:9/7 産経抄
posted by リョウママ at 12:00 | 秋田 | Comment(0) | TrackBack(0) | 産経抄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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