熱中症で病院に搬送された人が5月31日から8月1日の計9週間で2万1032人に上ることが総務省消防庁のまとめで分かった。うち98人が搬送直後に死亡した。死者は08年(7〜9月)47人、09年(同)16人で、今年は異例。入院後の死亡を含めると死者はさらに増加するとみられ、同庁は「熱中症は環境要因が大きく予防は可能」と注意を呼び掛けている。
搬送されたのは、65歳以上が9994人で半数近くを占めた。842人は3週間の入院を要する重症だった。10万人あたりの都道府県別搬送人数では愛知が28.01人と最多。群馬、埼玉、三重、栃木、岐阜、福島各県も20人を上回った。週ごとでは7月19〜25日が9895人と最も多く、前週(同12〜18日)の1853人から急増。同26日〜8月1日は5460人で2番目に多かった。【合田月美】